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【ゲーム】エルデンリング【ELDEN RING】

 エルデンリングである。

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 フロムの新作『ELDEN RING』が発売されて、ここ一週間ずっと睡眠時間を削って遊んでいる。実質『ダークソウル』がそのままオープンフィールド(ワールド)化しているのだから面白くないわけがない。

 現時点で30時間以上プレイして、ようやく一人目のデミゴッド、接ぎ木のゴドリックを倒した。マップが広く思った以上に小規模ダンジョンやイベントがあるのと、ダークソウルの感覚のまま開けた場所を馬で走れるのが気持ち良くて、ついつい無駄に時間を過ごしてしまう。

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ストームヴィル城攻略前の探索状況。まだまだ広がる。

放浪聖騎士ロールプレイ

 素性は放浪騎士、贈り物はタリスマン「琥珀メダリオン」。直剣(大剣)+盾のオーソドックスな騎士スタイルで、補助的に奇跡や呪術(今作ではまとめて「祈祷」)を使う。ソウルシリーズの初見プレイは大体このパターン。

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現状初期装備からほとんど変わっていない。

 ストームヴィル城攻略までのレベルは25。体力20、持久20で、一通りの武器と放浪騎士防具一式を身に着けて中量を保てる。筋力はクレイモアを片手持ちできる16まで上げたけど、今のところ初期武器のロングソード中心に運用。探索しているとステータスを上昇できる「ダゴンの刻印」が手に入るので、持久はもう少し下げたままでもよかった。今後は信仰を上げて聖属性攻撃を強化していきたい。我、聖騎士也。

 未知の世界に出てとりあえず前に進んで、いろんなアイテムを取って、大勢の敵と戦って、そしてたくさん死ぬ。片目の少女メリナと出会って契約し、霊馬トレントに乗ってエルデの王となるため駆け回る。

 広いマップは歩いているだけで楽しい。時たま発生するイベントやら遭遇する敵やらに驚きつつ、各地に点在する小規模ダンジョンを攻略していると全く先に進めない。それがただ楽しい。

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もちろん転送罠にもかかりました。

 今のところはまったく求めていたものがそのまま出てきていて、夢中になって遊べている。アクション性はシリーズを継いで快適、お得意の荒廃した世界ははるか広く、アイテムテキストから窺えるバックストーリーのフレーバー感も安定している。

 グラフィックは反面抑え気味で、特に密集した木々や遠景はぼやけたり描画が遅れたりすることも多く、建築や装備品のデザイン性は極めて高く美しいけれど、PS4の『ダークソウル3』、『Sekiro』などからの大幅な進化はあまり感じない。

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ストームヴィル城攻略後、湖のリエーニエを臨む。

”ソウルワールド”に浸る

 難易度はダクソ3と同じくらいブラッドボーンよりは低いかなという程度で、新要素の霊体召喚を使えばボス戦はだいぶ下がると思う(この先は分からないけれど)。ちなみに最初ツリーガードを避けて進み教会をスルーしてしまい、鈴を手に入れたのはマルギット撃破後になってしまった。

 マップは横にも縦にも広く、霊馬のおかげもあって広すぎてダレるまではいかない。シリーズではお馴染みの、主にダンジョンにおける「高低差を使った空間表現」と、『ダークソウル2』のような(あまり上手くいってなかった)平面に広がる世界描写がかみ合っていて、そこに配置された敵やアイテム、遺物などが世界観を形作っている。

 既存作品のキーワードもちりばめられており、見慣れた設定も多くてファンサービスというには主張が強い。モ〜ン。

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マップは地下にも続く。ノクローンに入った時はさすがに驚いた。

 ただいわゆるオープンワールド的な統一感は少なくて、ソウルシリーズの「異なるエリア同士が接続し合う」ものに近い印象を受ける。これはたとえば『ウィッチャー3』みたいにある一つの地域をマップに落とし込んだのではなく、エルデの世界全体を一つにして提示しているからかなと思う(訪れていない地域がまだまだあるけれど)。

 ゲームデザインもステージ/エリア攻略型のRPGであるダークソウルを踏襲しているから、それぞれの地域が繋がり合ってはいてもステージとしては明確に区別されている*1

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広大になっても”ソウル感”は失われていない。

 そこにはフロムの(あるいは宮崎英高の)ゲームを遊んでいるという、実家のような安心感がある。何をどうやっても現れる「らしさ」はそのもの個性であって、デモンズ以来十年以上にわたって創られ形成されてきた”ソウルワールド”は、エルデンリングにも確かに続いている。

 まだまだ序盤みたいだし、こうした現時点での感想は変わっていくかもしれない。クリアを目指ながらもこの世界に少しでも長く浸っていたい。

 エルデンやるなら、ゆっくりいこうよ。

*1:だからこそオープン「フィールド」であり、さらに言えばオープン「ダンジョン」だ。全体が一つのダンジョンであり、接続経路としてマップがある。ダンジョンがそのまま拡張された世界。