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【ゲーム】エルデンリング【ELDEN RING】2

 引き続きエルデンリング。遅々として進まぬも二体目のデミゴッドを撃破。

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 ストームヴィル城を越えて北にある湖のリエーニエに向かうと、リムグレイブに劣らず広大なエリアで、敵も強くなり苦戦する場面も増えてくる一方探索のしがいもあり、鍛石などの強化アイテムがたくさん手に入る。

 レガシークリア時のレベルは35。信仰と生命力に5を振って使える祈祷の種類がかなり増え、数十ぽっちのHP上昇でも確実に打たれ強くなる。道中の敵を倒して進めるならボスも倒せるはずという経験則から、道中が苦しくなったらレベルを上げるようにしている(武器強化の方が重要かもしれない)。

 武器はロングソードクレイモアを+10まで強化し、ショートボウ爪痕の聖印をサブに、戦灰は「黄金の刃」「黄金樹に誓って」(劇的な強さはないけど主人公感がある)、祈祷は「火投げ」や「獣の生命」などを使い、聖杯瓶は個数10、強化6になって継戦能力も高くなっている。

 NPCの褪せ人ネフェリ・ルーから「武具魂のお守り」をもらい、重量の余裕をかって失地騎士装備を身に着けてみるも見栄えがよくなくて、結局レガシーで手に入った「レアルカリア騎士装備」一式に落ち着く。

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レアルカリア騎士装備。どこかの仮面ライダーっぽい。

 一通りの要素が登場してやれることが多くなる、RPGの一番面白い時期に入っている。

リエーニエ探訪

 リエーニエは中央の湖を挟んで東西に細長く山道のような坂道が伸びており、とりあえず北に行けるまで行ってから中央のレガシーダンジョンを攻略することにして、先に左右の陸地を探索する。

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学院攻略直前のマップ状況

 盲目の巫女、湖にひそむ巨大エビ、円卓での二本指への謁見などなど、濃い出会いの連続で頭の処理が追いつかないまま霧深い湖地を彷徨い、おぞましいしろがね村に踏み込み、カーリア城館の先で魔女ラニと再会、さらに谷底の隠し村から崖を上り溶岩土竜を倒した先でアルター高原に辿りつき、北部ではもう一つの古代都市、ノクステラへと下る。

 特に魔女ラニは印象的で、気だるげな雰囲気に四本腕の人形の身体という魅力的な造形に惹かれて、迷わず仕える選択をした。

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魔女ラニ。カーリア王家の王女。

 彼女には臣下がいて、獣頭の剣士ブライヴ、鍛冶師イギ―、魔術師セルブスと濃いメンツが揃っている(ブライヴには特にグイン・サーガみがある)。セルブスに渡された精薬とは一体何ぞや。残念ながらいまのところイベントは進められていない。

 シャブリリのブドウを求める盲目の巫女も面白く、三つか四つ目にブドウを渡す時にブドウが人の眼球であることを教えると、びっくりして嘔吐いてしまった(本当に”おえぇっ!”って言う)。他、湖の片隅でエビを茹でている男(追剥ぎ)にも出会い、茹でエビを手に入れることが出来た。

狭間の地徒然

 各地を巡っているとアイテムテキストやNPCとの会話などから情報が断片的に入ってきて、少しずつ狭間の地を巡る世界の姿が浮かび上がってくる。

 黄金樹を中心にその対立としての(魔術と強く結びつく)と月、過去に存在した古竜(古竜戦役、王都古竜信仰etc...)、原初の坩堝(かつて混じり合っていた生命)、樹を燃やす禁忌のとそれをもたらした巨人地下の古代文明(ノクローン、ノクステラ)などなど、過去作の設定が援用・変奏されている部分もある。

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地下のノクステラ遺跡深部

 旧い文明(X)の後に(それに取って代わる形で)現文明(Y)がある、という構造は「Sekiro」や「ブラッドボーン」にも似ていて、黄金樹勢力からの魔術や火に対する執拗なまでの異端視も「遅れてきた存在」ゆえかと思う(魔術学院は異種族にかなり寛容なのが対照的だ)。また「病み村」「狂い火村」といったある種の狂人集落が(小)黄金樹の近くに存在するのも、水生村ビルゲンワースを想起させる。祝福の強い力が人を狂わせている。

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黄金樹の背後には時折巨大な月が見える

 個人的にいわゆる「フロム脳」を働かせて内容を深く考察することはあまりなくて、我が師導きの村上(春)に従い─「それはそういうものなのだ」─ゲームによって得られる体験を素直に味わうことを大事にしており、プレイしている中であれこれ浮かんでくることは当然あっても、正解を強く求めることはない(他人の考察は興味深く読むけれど)。

 圧倒的な体験を得ながらも数々のクエスチョンを内に抱えてそれを良しとする感覚は、自分にとって優れた長編小説を読むものに近い。その意味において、ソウルシリーズ、あるいは宮崎英高作品は、ここ十年で一番堪能している「文学」かもしれない。

レガシーを越えて

 一通りリエーニエを見廻ってから魔術学院レアルカリアに突入。ハリーポッターのような雰囲気の洋館の中には結晶の塊がはびこっていて、かの白竜シースの大書庫を連想しながら予想よりもサクサクと進み、中ボスダゴンの赤狼も二回で撃破。

 今作のプレイ方針は「使えるだけのものを使っていく」スタイルで、各種エンチャント、バフアイテム、魔法などを最大限駆使するようにしている(聖騎士の癖に毒霧を噴いたりする)。ちなみに霊体召喚は小規模ダンジョンやフィールドでのみ使うようにしている。

 大ボス、満月の女王レナラは前半がギミック的、後半は純魔戦になって、即死級威力の魔術が脅威だけれど、召喚魔術の引きを辛抱強く窺い撃破した。多数の盟約に学院(女王)の政治力が垣間見える。

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カーリア最後の女王レナラ。ラダゴンの"元"妻。

 撃破後にレベルを+5、魔力13信仰15で祈祷「聖律の剣」などを使えるようにした。ここまでで60時間を超えており、クリアまでには一体あとどれくらいかかるのやら。